カーブスエッセイ大賞2017結果発表

作品詳細

佳作

「筋トレへの道」

T.K様(70歳) カーブスイオンタウン七光台(カーブス歴:3年6カ月)


今日も踏み切りを渡って右に折れ一番星に向って鉄路に平行する道を足早に歩く。
この先には49段を上り下りする歩道橋が待っている。ひんやりとした夕風が少し疲れた体を心地好くしてくれる。
今まで何百回この道を歩いただろう。
筋トレ教室の帰り道、自宅の方向とは少しそれたこの特別の道を帰って行くのが好きだ。今ではあらゆることを、"筋トレ"と結び付けて考えるようになった。
 6年前長い間痛んでいた右股関節が限界になり、ほとんど片足歩行になってしまった。
そして、とうとう人工股関節に置換する手術を受けた。又、4年前には癌の告知を受け、開腹摘出手術も経験した。
歳をとり体力も気力も失せてしまい、このままではスーパーや近くのコンビニへさえ行くことが出来なくなるのではと先の不安が募って来た。
 そうだ、まずはウォーキングを始めよう。そして半年頑張って続けることが出来た。その坂に偶然筋トレ教室の前でのデモンストレーションに出合った。教室の自由な雰囲気が気に入って、すぐに入会することにした。それからもう4年目に入っている。今ではすっかり、体力も気力も付いて、毎日気分良く過している。家では、洗濯物を抱えて、二階への階段をトントンと軽やかに上り下りする。
重いふとんを持ち上げて、ベランダに干す。これも"筋トレ"。ビールケースに乗って庭木を剪定する、スコップで菜園を耕やす。
これも"筋トレ"。遠回りして、スーパーへの買物も歩いて行く。食料品で重くなった買物袋を両手にぶら下げて、あの歩道橋の段数を数えながら力強く上り下りする自分がいる。
 これからの季節、路傍の草花や家々の花木を眺めながらのウォーキングは心が開放される。動くことはすべて"筋トレ"になる。
今まで体を動かすことが、こんなに楽しいこととは予想もつかなかった。
これから老化のスピードも加速度的に早まるだろう。でも、この足でしっかりと歩き、この腕でしっかりと掴み続けたいと思う。

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