カーブスエッセイ大賞2015 結果発表

作品詳細

佳作

「介護から始まったカーブス」

よね子様(63歳) カーブス武蔵新城(カーブス歴:5年)

 今から9年前、同居している母がショートステイ利用中に足を骨折してそのまま寝たきりになってしまいました。リハビリや毎日の運動等懸命に行いましたが、自力で起き上がる事は叶いませんでした。ベッドからの移動に車椅子を使うようになりました。毎日の食事時、通院やショートステイ利用の外出時等母を起き上がらせては抱えて移乗しました。私は体力に自信があったので、40キロ位の体重の母を抱えることなど大した苦労では無かったのです。

けれど、毎日数回の繰り返しは思っているより体に負担がかかっていたのですね。毎年受けている検診で身長が徐々に低くなってきました。重いものを(母です)常に持っているからと加齢?それに腰痛が起こって辛い日々が続いたのです。

これでは駄目だ。自分の体もケアしなければ・・・と感じました。自宅での自営業ですので時間がわりと自由になるので母に掛かる時間外で区のスポーツセンターに行って体操を始めました。久しぶりの運動でリフレッシュも兼ねて通いました。が、母の介護度が上がるようになると時間と曜日が決まっているシステムでは通うことが困難になり、次第に足が遠のくようになってしまったのです。
せっかく運動に目覚めたのに惜しい気がしていました。

そんな時、毎月集金に来る方が妙に活き活きとして顔つきが変わっていたので 「なんか良い事があったの?顔が明るいね」と聞いたら、「カーブスに通っているのよ」と答えたのです。カーブスという名前は知りませんでしたが、筋トレとボード上でのステップを繰り返す運動は何年か前にテレビで見て知っていたので、早速紹介してもらいました。

とにかく運動の必要性を感じていたので迷う事はありませんでした。
自宅から歩いて何分もかからず、ついでに買い物も出来て好きな時に行く事が出来る。介護をしている私にはピッタリの条件です。

スタッフとの面談の時に、体力の維持と書いたのを覚えています。
これから何年介護が続くのか、そのうち老老介護になる年齢だ。筋肉を維持しなければと考えていました。

始めてからは定期的に行けたり、捻挫で休んだりしましたけれど、とにかく行き帰りに用事が出来るので苦にせず通うことができました。

母に朝食を食べさせ、ゆっくりと茶など飲んでくつろぎ、洗濯物を干したりして2時間ほど経ったらベッドに寝かせます。そして「お母さんだっこした時、落とさないように運動して筋肉付けてくるね」とカーブスに向かいます。「気を付けて」と笑顔です。

筋トレを始めてみると、自信があった体力は年とともに下降していたと気付きました。
30分体を動かすだけなのに、筋肉痛が起こり、思っているより体を使っていないのが分かったのです。通う決心をして良かった、貯筋!貯筋!と励みました。

次第に腰痛も起こらなくなり、なんと体重も大分減って介護で動く事が楽になって来たのです。

3年程経つと周囲の人から痩せたねと言われるようになり、ショートでお世話になっているスタッフが痩せた理由を聞いて来たのでカーブスを教えました。その方も体の大きい親御さんを介護していて、しかも私の様に太っているので、すぐに体験に行き入会しました。会うたびに楽しそうに報告を頂きました。

自分の体が楽になり時間を有効に使えるようになった事で、介護で明け暮れしていた毎日に変化が起こり、ボランティアも始めました。一つが変わると違った何かも変わるものですね。
母にも優しく接する事が出来ました。
そんな母も数か月前に96歳の誕生日を前にして天寿を全うしました。100歳まで頑張ってもらいたかったのですが仕方ないですね。長かった介護生活でしたが、二人三脚で良く頑張りました。

母が居なくなって、これからは自分の為に体を維持し来るべく老後に備えなければと切に感じています。
カーブスには色々な年代の方がいて、ましてや自分の好き嫌いで集まった仲間ではないので偏ることなく話を聞くことが出来ます。
私は60代前半ですが、先輩方にお聞きしたり後輩には経験談を披露したり、無理せず関係を保てます。何といっても 年を重ねても運動をするという同じ目的を持った集まりですから・・・それだけでもすごい事だと思っています。
母の為に入会したカーブスが今は自分の為になって 毎日テンポ良く過ごしています。
これも母が私に残したもののひとつかも知れません。

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